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映画監督 飯塚健の「日々散々」

第45回『アイドルオーダー』

更新日:2013年07月02日

2013年現在、ここ日本において『国民的アイドル』と言えば、誰もが『AKB48』を挙げるだろう。いや、『俺はマツコ・デラックスだっ』という意見もわかるし決して嫌いじゃないけれど、マツコさんはたぶんアイドルではない。

2005年、秋元康氏プロデュースによって生まれた彼女たちは、秋葉原の専用劇場でほとんど毎日公演を行うことにより、「会いに行けるアイドル」という無謀なコンセプトを実現させた。初めは「んだよそれっ」「よくわかんねえっす」などと冷ややかな目も多かった記憶がある。だが時が過ぎること8年、彼女たちは大きなムーブメントを起こし、スターダムへと駆け上がった。カルチャーをも作り出した。(と個人的には思う)

今や数十億円の経済効果があるとされる「AKB48 総選挙」。さほど興味のないかたも順位はなぜか気になるというあれ。そういう話題に疎い私ですら、今年の1位が指原莉乃、2位が大島優子であることくらい知っている。ちょうど選挙があった日は映画のロケで南伊豆にいたのだけど、翌日の撮影の合間の話題は決まってそれだったほどだ。

で、なぜそんなことを書いたのかというと……
『AKB48』の派生ユニットで、『Not yet』という4人組がいる。先のツートップ、つまり大島優子、指原莉乃が属するユニットだ。その新曲のPV(プロモーションビデオ)の監督オファーをどういうわけか私に頂き、7月2日&3日と撮影をした。ということはもちろん、事前の打ち合わせでは秋元さんにもお会いし、その内容に関してあれこれとイメージを伺った。超の付く有名な芸能プロデューサーと面と向かって話すのは何だか妙な気分だった。

加え、実際会った優子ちゃんもさしこちゃんも、すげえ普通に女のコだった。見た目の話じゃない。感覚の話だ。2日の方の撮影は某シネコンで行ったのだが、撮影終了後、「映画観てから帰ろうっと」と優子ちゃんは嬉しそうに言っていた。「当然だけど、アイドルも人間だよなそりゃあ」なんてことを私は思った。

国民的アイドル「らしさ」と、そうでない「らしさ」(=つまり一般的な女性像)……という相反するオーダーに、応えてみようと思います。完成し、電波で流れ出す頃にまた詳細をお知らせさせて下さい。
 

DVD情報

DVD「イロドリヒムラ」 
『第2話 Thunderbird』監督・脚本
2013年4月17日(水)発売 
発売元:TBS
販売元:アニプレックス 
税込:11,970円 

セル4枚組(本編1枚・特典映像1枚)
~特典内容~(仮) 
・『イロドリヒムラ』俳優・日村勇紀~90日間の成長記録~ 
・監督×ヒロイン×日村勇紀3Sインタビュー 

筆者プロフィール

飯塚健(いいづか けん)
1979生まれ。映画監督。脚本家。小説家。主な作品に、『Summer Nude』、『荒川アンダーザブリッジ』(ドラマ・映画共に)、『REPLAY&DESTROY』、『FUNNY BUNNY』(舞台)などがある。

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